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9月18日(金) 13:40- G-1 キーノートセッション

不透明な時代における、マーケティングの役割とリーダーシップの発揮
VUCAと呼ばれる先行きの見えない時代、さらに新型コロナの蔓延によって、その不透明さが増しています。こうした状況下で、マーケティングに何ができるのでしょうか、そして、そこで果たすことができるリーダーシップの条件とは。キーノートとして、世界を代表するマーケターたちが議論します。

Speaker

木村 幸広
ユニ・チャーム株式会社 
常務執行役員 グローバルマーケティングコミュニケーション本部長
1983年ユニ・チャーム株式会社入社。マーケティング部門にて、ブランドマネージャー、ディレクターを経て、 1999年Uni-Charm (Thailand) Co., Ltd. マネージングディレクターに就任。 2008年執行役員 Unicharm India Private Ltdマネージングディレクター 2017年常務執行役員 グローバルマーケティング本部長、現在に至る。
ジム・ステンゲル
Jim Stengel Company 
President & CEO
2008年10月、ジム・ステンゲルは、世界でもブランドビルディングに優れた企業として賞賛されているP&Gのグローバルマーケティングオフィサーの役を退任すること表明し、マーケティング業界を激震させた。この動きは、彼のより高いレベルに焦点を当てて、ビジネスを成長させるというパッションをシェアするというジムの新たなミッションへの最初の第一歩であった。彼のミッションを遂行するために、ジムは、Jim Stengel Company LLCのPresident/CEO、 “Grow: How Ideals Power Growth and Profit at the World’s Greatest Companies”と “Unleashing the Innovators: How Mature Companies Find New Life with Startups”の著者、そして、Northwestern Universityのケロッグでの助教授、ワシントンスピーカービューロのスピーカー、そして、いくつかの企業でのアドバイザーなどのいくつかのエキサイティングな役を喜んで受け入れた。 ■ビジョナリーリーダー ジムの会社は、頭脳集団であり、コンサルティング顧問集団である。今日の世界的経済の渦の中で、独占的なリサーチを行い、リーダーシップを通じて、「purpose-driven(目的ドリブン)」のフレームワークを推進し、ビジネスの成長をドライブさせている。 ■著者として Crown Business から出版されたジムの著書である「Grow: How Ideals Power Growth and Profit at the World’s Greatest Companies」は、FacebookのCOOシェリル・サンドバーグから「必読(must read)」と呼ばれている。50,000ブランドの10年間の成長を研究したユニークな情報から、ジムは、世界の50のトップビジネスが、どのように、「ファイナンシャルパフォーマンス」と、「人間の感情、希望、価値、そして、より偉大な目的のファンダメンタル」とをコネクトする能力の関係に影響を与えているかを示した。ジムの2冊目の本、「Unleashing the Innovators: How Mature Companies Find New Life with Startups」は、既存の大手企業が自分たちの文化を活性化し繁栄させるために、どのように、若くてエネルギッシュなスタートアップ企業とパートナーを組むかを示した。 ■エデュケーターとして ジムがフォーカスを当てているエリアの一つに、ビジネスのフィールドで、次の世代のプロフェッショナルとなる若い子たちをインスパイアする「give back」がある。2009年には、UCLAのAnderson School of Managementでマーケティングの助教授として、4年間教えた。2017年には、the Northwestern Kellogg Markets & Customers Initiativeの助教授及び上級研究員として席に着いた。2011年からジムは、カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバルで、the Young Marketers Academyの学長も務めている。2013年には、カンヌライオンズフェスティバルの「ザ・CMOアクセラレータープログラム」の先駆者としてプログラムを先導し、今も学長を務めている。 ■アドバイザーとして ジムは、AOLとMotorolaの元取締役であり、そこでthe Compensation & Leadership Committeeのチェアマンを務めていた。また、彼は、MarketShareがNeustarに買収されるまでの元アドバイザイリーボードメンバーでもあった。彼はin/PACTというクラウドベースのチャリタブルプラットフォームの企業のthe International Advisory Boardの会長であり、Compoundという、ベンチャーキャピタル企業のアドバイザーでもある。過去には、全国広告主協会の会長、そして、広告協議会のボードメンバー、さらには、アメリカ広告連盟”Hall of Fame”( 栄誉殿堂)の会長も務めたことがある。 ■グローバル・マーケティング・オフィサーとして ジムは、$70 billion(約7兆円? / $1Billionは1000億円)企業であるP&Gの元グローバルマーケティングオフィサーである。彼は、$8 Billion (約8,000億円)の広告予算を管轄し、7,000名近くの組織の責任をになった。彼のリーダーシップは高い評価を受けて、2008年に、カンヌ国際広告祭のAdvertiser of the YearをP&G が企業として初めて受賞した。 ジムはP&Gのマーケティングカルチャーを再活性化したことで、よく知られている。7年間のグローバル・マーケティング・オフィサーの中で、個人的に、P&Gをブランドビルディングでもっとも賞賛される企業への君臨させるためのトランスフォーメーションを担った。P&Gのセールスは、ジムの任期中、2倍になった。 2001年のP&Gのトップ広告&マーケティングの地位への昇格の前は、ジムは、P&GのヨーロッパのベイビーケアビジネスのP&Lの責任者であった。その前は、P&Gのマーケット成長、コスメティクとフードのビジネス領域での責任の領域が増えていった。 ジムは、イノベーションを統率し、彼の「purpose-inspired」リーダーシップの可能性を築くことへのコミットメント力で広く知られている。その結果、2003年、2004年、2006年、2007年にマーケティング領域で「ナンバーワン・パワープレーヤー」として、Advertising Ageに掲載された。2005年には、Grand Marketer of the YearとしてBrandweek マガジンにも掲載され、P&Gも、Marketer of the Year として、Advertising Ageに掲載された。2011年には、初めての「Fortune Executive Dream Team」として名を馳せ、2017年のアメリカ広告連盟”Hall of Fame”( 栄誉殿堂)に殿堂入りを果たした。 ■人として ジムは、ペンシルベニア州のランキャスターで、6人兄弟の家庭で育った。Franklin & Marshall CollegeでBAを取得し、The Pennsylvania State University, Smeal School of BusinessでMBAを取得。ジムと奥さんのKathleenには2人の子供がいて、シンシナティ、オハイオ、コロラド、そしてカリフォルニアを拠点に過ごしている。

聞き手

足立 光
株式会社ナイアンティック 
Product Marketing, APAC Senior Director
足立光(あだち・ひかる) 1968年、米国テキサス州生まれ。一橋大学商学部卒業。P&Gジャパンマーケティング部に入社し、日本人初の韓国赴任を経験。ブーズ・アレン・ハミルトン、およびローランドベルガーを経て、ドイツのヘンケルグループに属するシュワルツコフヘンケルに転身。2005年には同社社長に就任。赤字続きだった業績を急速に回復した実績が評価され、2007年よりヘンケルジャパン取締役シュワルツコフプロフェッショナル事業本部長を兼務し、2011年からはヘンケルのコスメティック事業の北東・東南アジア全体を統括。ワールド執行役員国際本部長を経て、2015年より日本マクドナルド上席執行役員マーケティング本部長。2018年9月28日よりナイアンティック アジアパシフィック プロダクトマーケティング シニアディレクター。

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